土曜日の閉院間際にお電話にて連絡をいただいた30代の男性。
その日はすでに予約がいっぱいで埋まっていましたが、緊急の寝違えということで待ち時間を承知していただき来院していただきました。
お話を伺ってみると今朝の起床時に首を寝違えたとのこと。
受傷日(今朝)と受傷原因(寝違え)が明確ですので健康保険適用で施術を開始します。
ベッドに座っていただきまず肩の高さをチェックしてみると左肩がかなり下がっていました。
そして一番痛みの強い部分は左首。
どうやら左の肩甲挙筋あたりが怪しいでしょうか・・・。
その他にも姿勢は少し猫背気味でしたのでそのあたりも気になるところ。
そこから動きチェック。
一番痛いのは左回旋時でしたがそれ以外の全方向でも痛みは出ているようでした。
左にはほとんど向けない・・・。それ以外の方向でも痛みが出る。
まず、どの方向に向いても痛いということは患者さん自身の身体に相当な疲労が溜まっているということが考えられます。
単純な寝違えならある一定の方向にのみ痛みや可動域制限が起きることが多いですが、今回のケースはその方の身体の状態や日頃の姿勢から症状が強く複雑化しているような印象でした。
✔日頃から慢性的に疲れがたまっている
✔パソコンによるデスクワークやスマホの使い過ぎによる姿勢不良
✔日常生活の中で強いストレスや怒りを感じ、それを抑圧している
✔激しい気温差による自律神経の乱れ、血流不足、酸素不足
言葉にして並べるとやや複雑ですが、要は心身の健康レベルが低下してきているときのサインと考えていただいて良いです。
「なんか最近疲れて来てるよ~~」という身体からのお知らせのようなものです。
痛めた当日の施術になりますので、できるだけ痛みの出ている首はそっとしておきたいのです。
と、いうわけでまずは背骨全体の調整から。うつぶせの状態から患者さんに負担の少ない形で調整していきます。
このとき患者さんが受ける印象は「なんとなく気持ち良い~」という感じでしょうか。
決して強くゴリゴリやるのはお勧めしませんので当院ではわりと優しい刺激、タッチになります。
主訴は首の寝違えですが、そこをしっかり施術していくにはその下の胸椎や腰椎、骨盤、肩甲骨の調整は必要になってきます。
なぜならば、今回発生した首の痛みは急激な外力が加わったようなケガではなく身体や自律神経に乱れが起こった結果寝違えとなり引き起こされたものだと考えるからです。
首だけではなく、背骨全体を調整することにより自律神経のバランスも調整され、血流が良くなり筋肉にしっかりと酸素が供給されることで痛みは治っていきます。
うつぶせで背骨を調整した後は座っていただいて首の左回旋制限を取っていきます。
どこまで行けるかはわかりませんが、決して無理をせず左腕と肋骨を使って制限を取っていきました。
肋骨を持ち上げて肩甲骨を背骨よりに寄せるイメージでアプローチする。
そうすることで今回の直接的なポイントと見た肩甲挙筋を緩めることができます。
その状態で首を左回旋していただくと良い変化が出てきました。
「これは行ける行ける~」と施術の途中でも患者さんに痛みや可動域の変化を聞きながら進めていきます。
患者さんの反応としては「お!お~~~~~」という感じで、施術ごとに変化を感じていただけました。
少しでも改善して来ればそれは患者さんの持つ素晴らしい回復力ですし、治る希望が持てます。
残る痛みよりも改善した方をしっかり考える事ができる方はやはり治りも早いです。
施術終了後に姿勢による痛み発生のメカニズムをお伝えし、今後の予防もかねて寝違えを起こしにくい姿勢のとり方、心の在りようをお伝えしてこの日の施術を終えました。
この患者さんは結局この一回でかなり改善し、その後はしっかりと自然治癒に至ったそうです。(後日連絡談・奥様も大喜び!)
ご主人が元気になれば、その元気は家族全員に伝わりみんなが明るくなります。
そうなることで、あたご整骨院の施術以外のもう一つのテーマ・・・運気もアップします!^^
あたご整骨院では、密かに運気アップも意識して施術に取り組んでいます。( ̄ー ̄)ニヤリ
施術前 左肩がかなり下がっていました。
施術後 肩の高さがだいぶ揃ってきたのでこのまま痛みが取れることが期待できるようになりました。
①寝違えでも全方向に動けない場合は身体がかなり辛いサインを出しています!
②寝違えの施術でも胸椎や腰椎、肩甲骨、肋骨の調整がかなり有効。
③痛みは残った方よりも良くなった方を感じる感性を身につけましょう。
④痛みが出ている部分は酸素不足!自律神経を整えることもとても大切!
季節の変わり目などは本当に寝違えの方が増えます。
日中の気温差が激しくなることで疲れがたまりやすく、そうなることで自律神経が乱れ血管が収縮し各所に血流不足が起こり酸素が欠乏し、筋肉は痛みの物質を出します。
それが神経により脳に伝わり痛みとなります。
できるだけそうならないように、日頃からしっかりと運動をし、睡眠をとり、栄養を摂る!
昔から言われ続けるこの3点に今の時代はもう一つ大事なことがあります。
『健やかな精神』で。
心が乱れれば身体も痛みが出ます。その反対もまたしかり。切っても切れない関係があることは現在の医学でも証明されています。
「病は気から」といいます。それならば・・
「元気も気から」ですよね!
同じ「気」なら「元気」が良いですよね!
あたご整骨院ではそのお手伝いをさせていただきます。
縁あって当院へ訪れていただいた方には、少しでも元気になってお帰りになっていただきたいと考えております。
それは身体の痛みだけでなく、心の部分でも同じです。